
いよいよ富士山の山頂目指して登山開始です。
前回の記事(登山始めて4ヶ月の初心者が富士山に登った時の記録 その1(準備編))
まず山小屋で1泊して2日間掛けて山頂を目指す予定なので、初日はゆっくりと新宿から9時発の高速バスに乗ります。
まず2日掛けて登る理由ですが、富士山で登頂を断念する主な原因は「天候悪化」と「高山病」が多いという事なので、とりあえず高山病だけには気を付けようという事で山小屋で1泊する予定にしました。
せっかく登るのに高山病で途中リタイアなんて悲しいですからね。相当辛いらしいし。
しかもソロだから何かあったら非常にマズい!
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という訳でバスに揺られる事2時間。
気が付くと山梨県内に入っており、窓から富士山らしきシルエットが見えていました。
上の写真だと雲が掛かりすぎて全く分かりませんね。(^^;
時折雲が動いてうっすらとシルエットが見えるんですよが・・・あまりの大きさに驚きです。さすが日本最高峰。
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スバルラインに入り、ジグザグ道を進んで行くバス。
この辺からどんどん標高も上がってきます。
人によっては5合目で高山病の症状が出て体調を崩した~なんて話もありましたので、バスの中では深呼吸を行い、酸素を脳に取り込む事をイメージ。
そして完全に雲の中に入ります。
5合目吉田口で休憩
12時前に5合目吉田口に到着。
うん、体調は今の所問題無し。
・・・だけど、人多いな!
そもそも、7月末の木曜日(平日)を選んだ理由は一つ。
夏休みで混雑するのが嫌だったから。
8月に入って土日に行こうと思ったらまず間違い無く混みますし、お盆休み中なんてもっての他。平日に行こうと思っても、そもそもお盆休みなんて業種によって結構バラバラだし8月中はいつ行こうが混んでるはず・・・って事で何とか7月中に行こうと思った結果、7/26~7/27になった感じです。
極力人の少ない時期を選んだつもりでしたが、想像以上に人だらけでちょっとゲンナリしました。もう少し中日(火曜~水曜)の方が良かったかなぁ。
特に外国人の数が半端無い。体感5~6割は外国人だったと思います。
まぁ気を取り直して ・・・体を慣れさせるためにまずはこの5合目で1時間ほど休憩を取ります。
まずは適当に入った場所でお昼を注文。
豚汁とおにぎりのセット。800円だか850円だかその位。
(値段の割に豚汁少ないっ・・・!しかも薄いっ!)
近くにあった神社の境内から富士山をパシャり。
あー
日光の男体山が「日光富士」って呼ばれる理由がよく分かりますね。
綺麗な円錐形がそっくりだと思いました。
※↓日光で撮った男体山
馬。ヤマノススメで見た。
案内所の入り口にあった登山道の詳細マップ。
道が凄いグネグネしてる。
そして登山道入り口手前にある入山料支払い場所で1,000円をお支払い。
まぁこれは任意なんですけどね。支払い率は50%程度らしい。
受付にスタッフ(お年寄り)立ってたけど、外国人への周知が全くできてないと思った。
「入山料のご協力をお願い致しまーす!」何て言ってましたが呼びかけは日本語オンリーだったし。
もしかしたら張り紙に英語や中国語の表記はあったかもしれない。
でも質問されてもおじいちゃん英語とか中国語での受け答えできないでしょ多分。
払う払わない以前に、そもそも「入山料の存在を知らない」から払ってないんだろうなと思った。観光地化してる割にそういうところ下手ですよね日本。
吉田口から登山開始
5合目からの景色も土産物屋も一通り見終わったあたりで大体50分が経過。
1時間は経って無いですが、特にすることも無かったので出発しちゃいます。
12:30登山開始です。
・・・と思いきやいきなり緩やかな下り坂からスタート。
楽なのは良いんですが、どうせ後でその分登らないといけないのであまり嬉しくは無い。
下山してきたと思われる人達と結構すれ違いましたが、皆さん顔が死んでる・・・
最初の方はまだ緑が多いですね。
雲が多くて遠くの方の景色はあまり見えません。
うーん・・・これだと山頂に着いても景色はあまり期待できないか。
6合目
スタートから30分程で6合目に到着。
標高は高く風も涼しい・・・のは涼しいんですが、直射日光のせいで暑いです。半袖の方も多いです。
木は完全に無くなりましたね。石だらけになってきました。
上の方に山小屋らしきものが幾つか見えます。
頂上は角度的に見えてない・・・かな?
ここからは単調な道が続きます。
ふと後ろを振り返ってみると
相変わらず雲しか見えない。
7合目山小屋到着
6合目の地点からおよそ1時間半程度で、予約した山小屋「7合目トモエ館」に到着です。
「どうせ止まるならもう少し標高の高い所が良かったんじゃ?」
と思う方もいると思いますが、なぜ私がここに泊まったかと言うと・・・
『一人個室』があるからです!(超大事)
狭い空間で初対面の人と過ごすとかちょっとまだ抵抗があるんですよねー。
別にコミュ障では無いと思いますが何か会話とか面倒だし・・・一人の方が色々と気が楽です。
それに体力的にはまだまだ余裕がありますが、高山病の心配もありますからね。
という訳で14時30分にチェックインし、日付が変わるまではここで過ごします。
荷物の整理をしていると、パンパンに膨らんだボディシートを発見。
気圧差の影響ですね。
ちなみにこのボディシートについてですが、拭いた後に「ひんやり」するタイプの物はおすすめしません。
私も使った後に気付いたのですが、建物内は別に暑く無いので無駄に体を冷やす事になってしまいました。むしろ寒いまである。
すぐに用意されていた布団に潜り込んでしまいました。
登ってる時は汗もかいて暑いなーと思っても、ここは既に標高2700mですからね。
乾いたタオルでサッと汗を拭き取る位で良いと思います。
16時30分からは夕食です。
メニューはハンバーグカレー。
食後には翌日の朝ご飯を渡されます。
メニューは日によって違うとは思いますが、この日のお弁当はかしわ飯でした。
ふと気になったので外の様子を確認。
登り始めの方は雲が目線とほぼ同じ高さでしたが、この辺から見るとだいぶ下の方に広がっています。7合目とはいえ、意外と登って来た感じがしますね。
ここで寝るまでに翌日のスケジュールを確認。
19時のバスで帰らないといけないため、18時には河口湖駅に到着予定。
下山後は温泉に入って少し観光したいと考えていたので、なるべく早めのバスに乗ることを考えて10時30分位に間に合うように下山する予定を立てました。
頂上から5合目までの下山時間は大体3~4時間という事なので、朝6時には下山を開始する事を考えると・・・必然的に登るのは深夜になることに。
そして7合目トモエ館から山頂までは4~5時間程度とのこと。
お鉢巡りをする場合も大体1時間程度掛かるという事なので・・・長く見積もっても6時間。朝6時には下山するって事は・・・0時には出発しないといけない!!?
山頂でのご来光に拘ってはいなかったのでどこで見ても良かったのですが、諸々の行動時間を考えるとご来光の時間には必然的に山頂付近まで登ることになってしまいました。どうせならゆっくりしたかったのに結構慌ただしい感じに・・・。
という事で外もまだ明るい18時頃ではありましたが、深夜出発のために寝ることにしました。
山小屋の感想
一人個室の山小屋(7合目トモエ館)に泊まった感想をちょっと書いてみたいと思います。
広さについて
まず室内の広さについてですが、思ったよりもスペースは十分ありました。(写真は無し)
私は身長165cmですが、頭の方50cm程のスペースに荷物を広げて寝ても足が壁につかないので、奥行きだけなら2m30cmはあったかもしれない。横幅は片手を広げられる位。まずまず。
周囲の音について
ここの一人個室は壁一枚隔ててトイレがあります。また、トイレに行くための通路が真横にあるため、常に何かしらの音が聞こえてきます。(足音、壁/床の軋み、話し声)
なので耳栓やイヤホンをしておかないと気になる人は全く眠れないと思います。
臭いについて
上で書いた様に真横にトイレの入り口があるため、人が開ける度にちょっと臭いがします。これが何気に辛かった。
気分的にはマスクしたい所でしたが、しっかり呼吸をして酸素を取り込まないといけないので・・・我慢するしかありません。
総合的にみて
上記の理由から、個人的には7合目トモエ館の『一人個室』はおすすめしません。
一人なので気分的には楽かもしれませんが、臭い、音でほとんど眠れないため体調を十分整えるという意味では×です。(全く気にならないよ!って人には良いと思います(笑))
体を高度に慣れさせて高山病を予防するために一泊しているのに、寝不足のせいで結局意味が無い(むしろ逆効果)って事になりかねませんからね。
まぁこれは『一人個室の場合』なので、グループで行って別の場所にあるグループ用個室であれば問題無いかもしれません。泊まる場所次第という事になりますが、振り分けは大体山小屋の到着順になるので運次第ですね。
次からはいよいよ山頂を目指します。
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