
4月7日(土)曇り
本当はこの日登山に行こうと思っていたのですが、前日までの天気予報では曇りのち雨、降水確率も50%程度となっていたため1日家で休んでいる事に決めていました。
しかし朝9時頃ふと目を覚ますと・・・カーテンから光が漏れてるのが見え、もしやと思って窓を開けてみると、なんと雲の隙間から晴れ間が覗いてる・・・
晴れてるじゃないか!!
こうしちゃいられない!
という事で飛び起きて即支度。
そして10時には家を出る。
でも外に出てみると何か微妙に暗い。
空はこんな感じ。
工エエェェ(´゚д゚`)ェェエエ工
凄い微妙な天気。朝の晴れ間は一体どこへ・・・。
降るなら帰るしどうしよう。とりあえず山の方が晴れならそれで良いんだけど・・・っと思いながら天気を調べてみると、
降水確率0%。滞在予定時間の気温も最高15~17℃で基本曇り。
・・・それはつまり直射日光を避けつつ快適に山登りできるって事か!
晴れも良いけど、(雨の降らない)終日曇りってのはそれはそれで好条件な気がする!
と言う事で唯一の不安要素だった天気問題も解決したため、何の不安も無く出かける事に。
最寄り駅~ 浜金谷駅
幸い交通ルートは事前に調査済みだったのでその分の時間ロスは無し。以下のルートで向かいました。
- 最寄り駅~千葉駅へ
- JR総武線快速・君津行(4番線発)~君津へ – 約50分
- JR内房線・館山行~浜金谷へ – 約30分
移動時間はおよそ2時間程度で到着。
※ちなみに、千円程多く支払えば「JR特急新宿さざなみ」を利用できます。
場所によっては乗換無し、30分以上時間短縮も可能です。
楽しい登山になる予定・・・だったのですが、目的地に徐々に近づいていく途中ある事に気付きました。
「次は~○○駅~」
プシュー(ドアの開く音)
???「ビュオオオオオオォォォォォォーーーバサバサバサバサバサ」
プシュー(ドアの閉まる音)
・・・ん?何か寒い。
ってか音が・・・それに窓の外の木がめっちゃ揺れてる・・・
そう。私全然知らなかったんですが、房総半島の方って地形的に風が強い事が多いみたいですね。こっちの方面に来たのも初めてだったので全く知りませんでした。
しかも最高15~17℃って別に暖かい訳でも無いのに、半袖Tシャツ1枚に羽織るタイプの薄い長袖1枚のみという格好の私。
浜金谷駅~鋸山車力道ルート登山道
電車を降りてすぐに感じる強風と肌寒さ。
うーん完全に服選び失敗したやつ。
まぁ我慢できない寒さという訳でも無かったのと、山登ってれば体も温まるしいいか。という軽い気持ちで向かう事に。(注:危険ですので、体調や装備面で不安がある場合は寄り道してでも購入しましょう。)
まずは目的の山を探して周囲を見渡すと・・・
そびえ立つ壁の様な鋸山が目の前にありました。
うおぉ・・・低山にも関わらず結構な迫力。
岩肌が丸見えなせいもあり「山」というより「壁」という印象。
それに普段イメージしている山って「△」って感じですが、ここは横長なので余計に壁っぽい。
後、高尾山の時は建物や木々で山の全体像が見えなかったのでよく分かりませんでしたが、鋸山ははっきりと目指す先が見えてるのが良いですね。
それにしても・・・降水確率は依然0%の予報なんだけど、不安になる曇り空だなぁ。
空を見上げると鳥が何羽も滞空しているのが見えました。
鋸山はトンビが良く出るそうで、頂上付近ではお弁当を取られる事もあるとか。小さくてよく分かりませんでしたがあれがトンビだったのかもしれない。
早速駅を出て登山道へ向かう事に。
当日は土曜日だったのですが、天気のせいもあってかお客さんは少なめ。登山客っぽい人は20名程ましたが、トイレに行ってる間にみんな居なくなってました。
駅を出てすぐは住宅地を進む感じになりますが、分岐路にはしっかり看板が取り付けられていますので多分迷う事は無さそうです。
歩く事数分で鋸山の観光センターが見えてきます。
ピザ屋さんになっている様なので、時間があれば朝食がてら食事していくのもアリですね。
入り口右手に小さなスペースがあり、こちらに鋸山のマップやらパンフレット何かが積まれていました。
マップを入手したら、再び案内板に従って登山道を目指します。
ちなみにルートは全部で4つ程ある様で、それぞれ「関東ふれあいの道コース」、「車力道コース」、「安兵衛井戸と沢コース」、「林道コース」となります。以下がそれぞれの道が記載されていたマップ。
今回は初めてという事で、推奨コースとされている「車力道コース」にて登ってみようと思います。
舗装路を案内板に従って進むこと数分。
突如目の前の岩壁に大きな窪みが現れました。
あぁ~何かのダンジョン臭が凄い。かなりワクワクします。
さて、駅から歩く事15分程で登山道に到着です。
登山道~展望台
登山道に入ると途端に道の雰囲気が変わりますが、道は1本なので迷う事なく進めます。
・・・
それにしても人が居ない。
途中大学生らしきグループを追い抜きましたが、それ以外誰も見かけませんでした。しかもグループも別の道に行ったのか、振り返っても来ている様子が無し。前方を見ても人影無し。
おかしいなぁ駅ではそれなりに人が居たのに皆どこ行ったんだろう・・・もしかして車力道コースってそこまで人気無いのかなぁ・・・
途中どこが道なのか分からなかったりもしましたが、そういう場合は地面を見ると行き先が分かります。木が土に埋められていて道の様な感じになっています。
鋸山は「石切場」で有名ですが、その影響もあってか道中は石段が多数あります。
苔むしているのと前日雨、当日曇りのせいでだいぶ滑りやすくなっていたので、登る際は前日の天気も確認しておいた方が良いかもしれません。
途中で見かけた石の群れ。
なんかかわいい。
・・・けどこれって形的に墓石?表面には何も書いてないし紹介する様な看板も無かったので、一通り眺めてそのまま進むことに。
そして登ること20分弱。
こちらの車力道ルートを経て何とか分岐地点まで到達しました・・・が、ここで色々と失敗した事に気付きました。
①予想以上にペースを無視して飛ばしすぎた
⇒他に登山客が誰もいなかったためペースを意識できず、地図では大体40分目安で登る所を20分で登ってしまいました。完全にオーバーペースです。心臓も全力疾走後の様に激しく動いている事にここでやっと気付きました。
②軽装過ぎた
⇒駅を降りた時点で気付いていた事ですが、やはり軽装過ぎました。登っている途中は体も熱くなっていて気になりませんでしたが、少し休むと気温と風の影響で汗もすぐに乾き、一気に体が冷え込みます。
③十分な食事を摂っていなかった&持ってこなかった
⇒自宅を出る前に軽く朝食を摂り、残りはこっちの駅に着いてからお店で何か買おうと思っていました。ですが、駅から登山道までまっすぐ進んだ場合はコンビニ等は無く、携行食を買える様なお店も見当たらなかったためそのまま山に来てしまいました。
これらがあわさった結果、この分岐路まで登った時点で気分が悪くなってしまいダウン。幸いベンチがあったので座る事はできましたが、数十分は全く動けませんでした。どう考えても準備不足ですが、こういう時ソロだと頼る相手が居ないというのが辛いですね。
下山するかどうか迷った挙げ句、20分程休憩すると体調が回復してきたためそのまま展望台を目指すことに。
案内板曰く展望台までは0.4km・・・とありますが、登山だとこの400mが遠いんですよねー。意識しちゃうと余計に。
ここからも石段が所々にあり、展望台の直前には「絶壁階段」と呼ばれるかなり急な段差が存在します。麓と同じくこちらも苔むしているので、登る際は特に注意です。※手すりがあるのでしっかり掴まって登りましょう。
道幅も狭いので、もし変な滑り方をして落ちたらと思うと・・・
そして絶壁階段を何とか登りきると、目の前には残り50mの案内板。
階段でかなり体力を削られていましたが、気力を振り絞ってダッシュで進むと・・・
目の前に広がる大パノラマの絶景!
しかし空は曇り空!
確かに道中は曇りの方が良かった気がしますが、景色見るならやっぱ晴れですよねー・・・
・・・で、本当はもっとこの景色を堪能したかったのですが、とにかく風が強い!
試しに撮影した動画もあります。
※音声が流れるので音量注意
持っていたスマホもしっかり握ってないと吹き飛ばされそうだし、何より足場が狭くて私自身が飛ばされそうで本当に怖い。
正面に見える青い台座はこの方角に○○が見えますよっていうやつですが、支えはこの部分にしか無いので転んだりしたら本当に落ちます。
ベンチは2つ程設置されていましたが、こんなんじゃ怖くて座れない気がするんだけど・・・
寒いし怖いしで早々に切り上げて、他の名所である「石切場跡」、「地獄のぞき」に向かいます。
鋸山の頂上自体は特に見晴らしが良い訳でも無いらしいので今回はやめておきました。
展望台~石切場跡
元来た絶壁階段を下ります。
ここで初めて登山者に遭遇。本気で誰も来てないのかと思った。
休憩した分岐路まで戻り、石切場跡を目指す。
石切場跡にはすぐに到着しました。
断面凄いですよねこれ。
こんな絶壁でどうやって作業してたんだろう。
その他、各所にこんな感じの作業場跡らしき穴が。
割と本気で降りて探検してみたい・・・。
一通り鑑賞し終わって最後の「地獄のぞき」へ向かう事に。
石切場跡~地獄のぞき
地獄のぞきの場所に行くためには日本寺の敷地?内に入る必要がある様で、参拝量として600円を支払う事に。
マップももらいました。
受付を過ぎて目の前にそびえ立つ像。百尺観音というそうです。
岩壁をそのまま切り出して作ったとの事です。
そして地獄のぞきに到達・・・しましたが、いざ来てみると物凄く怖い。端から見ていると「足場もあるんだし余裕でしょ」と思いますし私自身もそう思っていましたが、実際目の前に立つと怖くて進めない。
ちゃんと柵もありますし、上から見る限り普通の絶壁なんですよ。
でも「足場だけ突きだしててその下には支えが何も無い」って状況をイメージしてしまうと、何かポッキリ折れるシーンを想像してしまって結局1歩が進めませんでした(笑)。
日本寺参拝~帰路へ
その後は日本一の大きさと言われる仏像を鑑賞。
※大仏と言えば奈良や鎌倉が思い浮かびますが、大仏の大きさで言えばここが一番だそうです。
その他の仏像やら建物を一通り鑑賞し、帰路へ。
下山すると正面に海が見え、風に乗って潮の香りも漂ってくるのが分かります。
ちなみに行きは浜金谷でしたが、日本寺経由ルートで徒歩で帰る場合には保田駅で帰るのが良いみたいです。※ロープウェイを使って浜金谷に降りるルートもあります。
しかし下山して保田駅までが結構長い・・・貰った地図だと随分近そうに書かれてましたが、結局2km程歩いてから無事保田駅に到着。
この辺は20~30分待てば普通or特急のどちらかが到着する様なのですが、どっちで帰るかを予め決めているという場合は発車時間を事前に調べて調整しておいた方が良いです。私の場合は次の各駅電車を待つと1時間近く待つ必要があったため、少しお高めの新宿特急さざなみ号に乗ることに。
保田駅到着時点での自由席の乗車率は2~3割で座り放題。
浜金谷に着いても半分以上空席の状態でしたね。凄く快適でした。
登山記録、掛かった費用、感想など
浜金谷駅出発時刻:12:12
車力道登山口到着時刻:12:28(駅から16分)
分岐路到達時刻:12:47(登山口から19分)
~休憩~
展望台到着時刻:13:05(分岐路から6分)
石切場跡到着時刻:13:36(移動だけなら展望台から20分程)
日本寺到着:13:53(石切場跡から17分)
日本寺巡り~保田駅到着時刻:15:10
休憩時間は全体的に少なめで、所要時間は浜金谷~保田駅到着まででおよそ3時間でした。
[掛かった費用]
本八幡駅~浜金谷駅まで片道 1,490円
保田駅~本八幡駅まで特急利用で 2,593円
参拝料600円
飲み物購入代120円
必要最低限の費用のみで 4,803円でした。
鋸山は土曜日にも関わらず全く人が居なかったのでちょっと寂しい感じはしましたね。やはり天気が悪かったからでしょうか。逆に、静かに登山を楽しみたいソロプレイヤーにとっては結構良さそうな場所だと思います。
道中滑りやすい石段が多い印象でしたので、靴は滑りにくいものを選ぶべきだと思いました。
後は・・・もう少し風が弱そうな日を選ぶべきでしたね。
完全に予想外でした・・・と言いつつ、そういえば当日強風で電車遅延とかって案内が出てた気が・・・。
折角来たのにグルメも一切楽しめ無かったのも大失敗です。
今回は到着が遅れてしまい若干急ぎ気味だったため、次回以降は時間に余裕を持ってじっくり散策したいと思います。